MR-SのシーケンシャルMT車は、ブレーキを踏んでいないとエンジンがかかりません。
というわけで、リモコンエンジンスターターを取り付けるためには、まず、このブレーキスタートシステムを解除する必要があります。
ブレーキペダルを踏むと、まず、ストップランプが点灯しますが、この位置ではエンジンはかかりません。
もうちょっと踏み込むとエンジンがかかるようになります。
このエンジンがかかる位置のスイッチをいじってやる必要があります。
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ストップランプの配線図を見てみると、ここのD25の3番と4番の配線だということが分かります。
ストップランプとは独立のスイッチです。
テスターでみたところ、常に12Vが流れており、ブレーキを踏み込んだ時(=エンジン始動可能な時)に0Vになっていました。
というわけで、3-4間に電気が流れないようにするスイッチを作ります。
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コネクターの位置はここです。
なかなか場所が分からずにメーターを外したりしていましたが、結局メーター裏にもぐりこめば普通に手が届きました。
というか、メーター外しても無理ですw
もぐりこんだままコネクターを外して、何とか作業しました。
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これがそのコネクターです。
これをメーター裏から探し出します。
茶色です。
そして、コネクターを外して3番の赤/白の配線を切断し、その切断した先をそれぞれ延長してON-OFFスイッチにつなぎます。
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図にするとこんな感じです。
・スイッチON時(=当然ながらノーマルと全く同じ状態)
…ブレーキを踏む=エンジンがかかる
…ブレーキを踏まない=エンジンがかからない
・スイッチOFF時
…ブレーキに関わらずエンジンがかかる
こんな仕様になります。
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こんな感じでスイッチをつけていて、上がOFF、下がONとなるようにしています。
車を降りる時にスイッチをOFFにし、車に乗ったらONにする、っていう感じで使っています。
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<重要>
SMT車のストップランプスイッチですが、ノーマル状態では、
「ストップランプ消灯/エンジン始動不可」
「ストップランプ点灯/エンジン始動不可」
「ストップランプ点灯/エンジン始動可能」
の3つのパターンしかありません。
しかし、この改造によって、スイッチOFF時に、
「ストップランプ消灯/エンジン始動可能」
という新たなパターンを作り出してしまいます。
この状態だと、ストップランプスイッチの故障と判断するのか、ストップランプが切れていると判断するのか、それとも他の理由なのか、エンジン警告等が点灯します。
念のため、車に乗ったらスイッチON、車を降りる時にスイッチOFFとしたほうがいいと思います。
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